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●実車と製品について |
713系は1983年に交流閑散線区用に登場した省エネ電車です。翌年の九州地区ローカル列車の電車化は寝台電車の近郊型化や急行型電車の転用などで必要車両を賄う計画でしたが、不足する8両分が次世代に繋がる新システム採用の交流ローカル型電車の試作モデルとして設計されたもので、サイリスタ位相制御と他励式電動機の採用で交流回生ブレーキが使用可能になったのが大きな特長です。 基本的なシステムは783系特急型電車の設計時に活用されたほか、この時採用された電動機はのちに直流電車の205系や211系用として採用されるなど、1990年代の鉄道車両の礎となりました。713系の車体は417系などをベースとした普通鋼製2扉の近郊型で、2両編成4本が長崎本線で活躍しました。 登場当初はクリームに緑帯の装いでしたが、1986年頃から順次アイボリーに青帯の九州色に変更され、国鉄分割民営化後には腰部車体帯中央に赤いJRマークが入りアクセントになりました。 1996年3月には日豊本線に転用、同年7月の宮崎空港線開業に合わせて赤を基調とした「サンシャイン」と呼ばれる姿に一新、同時に内装も特急型電車の廃車発生品のリクライニングシートに交換されて活躍しました。2022年3月以降は2編成が運用を離脱し、今後の動向が注目されています。 |
●製品の特徴 |
(A1275) ◆長崎本線のローカル運用で活躍した713系900番代の九州色時代を久々に生産 ◆A1271(2005年9月出荷)を基に、動力ユニットのフライホイール化など各部をアップデート ◆座席部品はオリジナル色のモケットをイメージして茶色で成型 (A1276) ◆宮崎空港線開業時に華々しくデビューした713系900番代の「サンシャイン」色登場時を生産 ◆ひし型パンタグラフ搭載 ◆A1272(2005年9月出荷)を基に、動力ユニットのフライホイール化など各部をアップデート ◆ダークグレーの下回り ◆車体色の赤をより鮮やかなものに変更 ◆車体各部の英文ロゴ、太陽をモチーフにしたマークの寸法・形状などを見直しよりリアルな姿に ◆当時のLk904編成の仕様に準じて保安表記は[S][K]を低めの位置に印刷 ◆座席部品はA1273(2017年8月出荷)と同等のものを使用 |
●その他・備考 |
◆セット内容 (A1275) クモハ713-901(M) + クハ712-901 (A1276) クモハ713-904(M) + クハ712-904 |
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