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●実車と製品について |
画期的な軽量構造で一世を風靡した10系客車はその数を増やし、さまざまな派生形式が生まれました。1957年から33両が製造された2等座席車がナロ10です。前年に登場していた3等寝台車に準じた裾絞りのある幅広車体と深い屋根を持ち、側面は10系客車に共通した一段下降窓が座席配列どおり12列分並んだ優雅な姿で特急「つばめ」「はと」「はつかり」など、カラフルな姿で客車特急全盛期の千両役者として活躍しました。 特急列車の電車・気動車化が進行した後は客車急行用に転用され主に九州地区と東京を結ぶ優等列車や紀勢本線と東京を結ぶ優等列車で使用された記録が残っています。 1967年から順次冷房改造が行われ、重量増加により形式がオロ11に変更されました。深い屋根は冷房搭載に対応した浅い屋根に改造されてイメージが一変しましたが、側面はそのままで軽量特ロの特徴を残しました。車体の老朽化が深刻化したことから1975年までに全車引退しました。丸型のAU13A冷房装置を搭載したオロ11-30は品川客車区に配置され、急行「紀伊」に使用された記録が残されています。 |
●製品の特徴 |
◆10系客車グループ唯一の「特ロ」、ナロ10が冷房改造された後のオロ11を単品でセレクト ◆A5252(2011年7月出荷)に含まれるナロ10を基にしたバリエーション製品 ◆冷房改造に伴い低屋根化された屋根を専用金型で再現 ◆車体色は青15号、等級帯は淡緑色、各部サッシは銀色の姿 ◆車掌室窓脇にグリーンマークを、出入台上の行灯には「グリーン車」を印刷 ◆小判型のAU13A冷房装置を搭載していた品川客車区配置のオロ11-30 ◆座席部品は赤色で成型、枕カバー部分を白色にて塗装仕上げ ◆車番脇にGマーク(●)が入った後の姿 ◆検査標記は「43-12 大宮工」を印刷 |
●その他・備考 |
◆セット内容 オロ11 30 |
マイクロエース Nゲージ鉄道模型